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10/3/11 来季用親苗の植え付け準備 2月以降の不順な天候は相変わらず続いており、宇都宮地方気象台が発表した2月の気象データによっても、顕著に現れています。平均気温は高く(1.2℃)、雨量は多く(146%)、日照時間が極めて少ない(70%)ことが数字上にはっきりと示され、雪日数も11日と多くなっています。3月に入っても同じ傾向が続いており、一昨日、昨日も雪が降り、今日久しぶりに朝からの晴天になってホッとしているところです。いちごをはじめとしたハウス内の農作物は、悪条件のため生育振りは良くないようで、多湿で発生する「灰色かび病」が多発しているとの情報もあります。2、3月のハウス内は強い日差しの下、作物にとっても好環境になるはずですが、今年は番外で我々も頭を抱えています。そんな中、いよいよ来季に向けての親苗の植え付け準備を少しずつ始めました。育苗ハウス内を片づけ、植付け用のプランター等の準備をしています。植付けは来週以降を予定していますが、晴天が続いて多くの作業が順調に進むことを願っています。
10/2/12 三度目の積雪 昨夜はこの冬三度目の雪で、約2cmの積雪となりました。ビニールハウス上の雪は少しずつ解けながら滑り落ちるため、少々の雪で倒壊することはありませんが、溜まった雪が邪魔をして「自動換気」を動かすことが出来ないため、雪を除けてやらねばなりません。ここ三日間は日照時間ゼロで、換気の必要がなかったため、夕方少し雪の溶けるを待って雪かきをしました。太陽が顔を覗かせないと、いくらハウスの中でも冷蔵庫状態で、地温、気温とも上昇せず、いちごの生育にとっては最悪の状態です。本来この時期は日射しも強まり、ハウス内のいちごにとっては生育条件が良いはずなのですが、明日も「くもり」の予報が出ているようですので、寒い日になってしまいそうです。そんな状況で「いちごがり」「直売」のいちごとも赤い実が少なくなっており、お客様には迷惑をかけてしまいそうです。早くこの時期本来の日照時間の多い天候に戻ってほしいものです。
10/1/17 初めての天敵利用 比較的暖かな冬でしたが、ここ四日間は寒い日々となりました。今朝の最低気温は-6.4℃とこの冬の最低を観測し、ハウスに設置した温風暖房機もフル稼働しています。この時期は腋花房(2番目の花房)の収穫期となっており、結構忙しい日々を送っています。
先日収穫作業中に一部「ハダニ」を発見、細かく観察してみると発生個所が点在していました。厳寒期で農薬散布をすることも出来ず、放置すれば春になって大きな被害になるだろうと悩んだ末、天敵利用の防除に取り組むこととしました。こちらに細かい説明がありますが、「ハダニ」を捕食する「チリカブリダニ」を放つことにより、「ハダニ」の増加を最小限に食い止める効果が期待出来るもので、あちこちで効果のあった事例が見られるようですが、私にとっては初めてなので少々の不安はあるのですが取り入れてみました。14日に20アールに放飼をし現在様子を見ていますが、大きな効果が出ることを期待しています。費用はかさみますが(10アール10,000円強かかります。)農薬ではないため安全ですし、手間も掛りませんので、結果次第では今後防除体系に組み入れることも検討したいと考えています。
10/1/5 大きないちごが採れてます 新年あけましておめでとうございます。明るいニュースの少ない昨年でしたが、今年こそ良い年であってほしいものです。この冬は二度程寒波の襲来がありましたが、比較的暖かく穏やかな日が多くなっており、秋以降の温暖な気象の影響もあってか、いちごの生育はどんどん前倒し傾向にあるようです。例年ですと中旬以降に腋花房の収穫期を迎えていたのですが、早い収穫となっており、「とちひめ」「女峰」とも腋花房の収穫が始まっています。特に「とちひめ」は年明け早々から二回目の大粒の収穫期を迎えており、特に大粒のものを選んで1粒売りを始めてみました。1粒200円での販売ですが、人気は上々で1粒の購入から10粒以上のまとめ買いまで、いろいろな方がおいでになります。この大粒は当分(1月末頃まで?)収穫出来るものと思われますので、ご来園の際は是非ご購入のほど・・・・・・・・。
09/12/10 発送作業の大きな戦力 相変わらず暖かい日が多く12月とは思えない陽気が続いています。私の所のいちごもいよいよ収穫最盛期になりつつあります。ここ数年来、温暖化の影響で予定より早めからの収穫初めとなっていたため、今年は秋の保温作業の時期と手順を少し変更し、ゆっくりめの収穫はじめを考えていたのですが、まあまあの時期に収穫最盛期を迎えました。この時期のいちごは贈答便としての人気が高く、地方発送の作業に追われ、休日返上での仕事となっています。いちごの収穫やパック詰めはすべて手作業となり、細かな注意を払いながらの作業ですが、梱包作業で大きな戦力となっているのが写真の自動梱包機です。「ストラパック社」製のもので、15年前のいちご園開園当初から導入し何のトラブルも無く活躍してもらっています。この忙しさはあと半月位続き、その後は幾らかのんびり出来そうです。
09/11/28 初収穫 気温が高く雨の多い11月となっていますが、今日「とちひめ」を初めて収穫しました。気温が高い日は多いものの、曇天や雨天の日が多く、日照時間が少なめなこともあり、昨年、一昨年より3日位遅い初収穫となりました。明日は「女峰」の収穫を予定しており、定休日以外は連日の収穫となります。今後は収穫量も少しずつ増え、12月20日頃には一回目のピークを迎えることになるでしょう。約半年間の収穫期間となりますので、体調に気を配りながら仕事に励みたいと思います。
09/11/15 暖かいです 今月初めに寒い日が二日程あった以外、平年を上回る気温の日が多く、間違いなく温暖化になっているようです。以前は11月といえば乾いた季節風の吹く日が多く、はざ架けした稲は自然乾燥で十分でしたし、干し柿を作るのにも最適の気候でしたが、このところは雨が多くて気温が高いため、干し柿を上手に作るのも難しくなり、カビを生やしてしまったり、腐らせたりしまうことが多くなりました。作物を育てるうえで、現在のような気候を異常と考えず、これが普通なんだということで種々の作業計画を立てる必要があるのかもしれません。
いちご栽培では、夜冷育苗で花芽は強制的に分化させても、定植後の高い気温の影響で、開花、結実、成熟のスピードが早まり、いちご本来のうまさになる前に収穫期を迎えてしまうことが考えられます。栃木県でこんな状況ですので、九州をはじめ西南暖地でのいちご栽培では、寒さが加わるまでの時期においしいいちごを収穫するのは、難しいものがあるのではないでしょうか。また、早出しのため気温の高い時期に保温作業(マルチング等)をすると二番目の花房の花芽分化が遅れてしまい、連続的に収穫するのが難しくなったりします。「わたなべいちご園」のいちごも暖かい気候の影響で、思ったより生育スピードが早まり、早生の「とちひめ」は実の肥大が進み、あと十日程で収穫初めとなりそうです。いずれにしても、早い時期から、おいしいいちごを連続的に収穫するのは本当に難しいものです。
09/11/4 今季産いちごの作付面積と出荷計画 いよいよいちごのシーズンがやってきました。栃木県産「とちおとめ」は9月下旬には超早出しのものが出荷を始めており、この時期は通常の早出しのものが収穫期を迎えつつあるようです。今後は日増しに出荷量が増え、12月には一回目のピークを迎えるものと思われます。ところで「わたなべいちご園」では現在頂花房(一番目の花房)の開花期を迎えており、今月末から来月初めには収穫開始、12月中旬には頂花房の収穫最盛期となりそうです。
今季産いちごの作付面積と出荷計画が新聞報道されましたので、参考までにご紹介いたします。なお、作付面積に占める品種割合は、「とちおとめ」33%、「さがほのか」17%、「あまおう」12%、「さちのか」10%等となってるとのことです。
| 県名 | 作付面積 (ha) |
前年比 (%) |
出荷量 (t) |
前年比 (%) |
県名 | 作付面積 (ha) |
前年比 (%) |
出荷量 (t) |
前年比 (%) |
| 栃木 | 558 | 98 | 24,368 | 101 | 静岡 | 185 | 97 | 6,500 | 103 |
| 福岡 | 368 | 99 | 13,100 | 103 | 愛知 | 158 | 97 | 7,133 | 98 |
| 長崎 | 260 | 100 | 9,750 | 106 | 宮城 | 136 | 97 | 4,800 | 103 |
| 熊本 | 252 | 96 | 9,358 | 100 | 茨城 | 127 | 98 | 5,080 | 100 |
| 佐賀 | 241 | 97 | 8,945 | 100 | 合計 | 3,068 | 97 | 111,046 | 102 |
| 注・全農調べ。県別は系統出荷上位9県が対象。 ・合計はいちご主産27県 | |||||||||
09/10/22 保温作業終わりました 8月中旬以降日照時間の多い天候が続き、作物にとっては良い気象状況で、農作業も順調に進んでいます。
この時期はハウスの保温作業を集中して進めていましたが、今日の午前中でマルチング、新しいビニールへの張り替え作業を全て終了しました。ここ数年は暖かい秋が多かったため、今年の保温作業は少し遅めにしましたが、この微妙なズレが今後の開花収穫初めの時期にどのように影響してくるか少々気がかりなところです。ただ、少しずつ寒さが加わってからの収穫は、品質、食味の点にはプラスに作用するでしょうから(いちごの成熟期間は開花後の積算温度で決まるため、気温の低下は成熟日数を長くし、その分実の肥大と食味の向上に繋がると考えられています。)期待感も持っています。この後は11月になり気温がより低くなった時期に、二重に保温するための内側への被覆作業をする予定です。
09/10/8 台風18号通過 この時期としては強い台風の襲来で、我々農家は祈るような気持ちで今日を迎えました。不運にも被害に遭われた方々には心よりお見舞い申し上げます。
当地は未明に最も風雨が強く、最接近の時にはどうなるものかと心配していましたが、徐々に風雨が弱まり、群馬県の前橋付近(当地から約60km離れている)を通過した昼前頃、風はあったものの雨は上がった状態で、周辺でも目立った被害は無かったようです。雨量は約75mmで露地状態になっていたいちごの圃場では、通路に多量の雨水が溜まったものの、畝が崩されることがなく、また、一部新しいビニールに張り替えたハウスも、風による被害がなくホッと胸を撫で下ろしたところです。
自然と向き合って仕事をしている農家にとって、自然災害は避けて通れないものですが、災害のより少ないことを心より願ってやみません。
09/9/18 定植作業が終わりました 9日から始まった定植作業は予定どおり今日で全て終了しました。今年は「とちひめ」(15㌃・約10.500本)の植え付けを増やし「女峰」(30㌃・約21.000本)は少々減らしての作付としました。この時期、例年と違って雨がなく乾燥した晴天続きで、定植後の潅水が大事な仕事になっています。活着までの約1週間は特に注意が必要で、株元が乾かないよう小まめな潅水が必要となります。写真は17日に定植した女峰です。なお、約1,600本程余った苗についてはすべて売約済みとなっています。
この後は、10月の保温作業(マルチング、新しいビニールへの張り替え等)に向けて種々の準備作業を進めていく予定です。
09/9/9 定植作業を始めました 予定通り今日から定植作業を始めました。先ず8月25日から夜冷育苗をいていた「女峰」の植え付けです。今日一日で約6,000本を植え付けましたが、明日以降順次植え付けを進め「女峰」「とちひめ」合わせて約32,000本(45㌃)を予定しており、18日頃には全て終了したいと思っています。
09/8/25 夜冷育苗を始めました この夏は真夏日が少なめで、最低気温も20℃を割り込む日も数日あり、気温差のある気候でいちごの生育には適しているようです。7月以降日照の少ない日が続いていましたが、8月中旬からは日照時間も多くなり、すべての農作物にとって最適な夏となっていますが、日長は確実に短くなっており、秋の気配を強く感じる日々となってきました。このような気候はいちごの花芽分化にとっても適しており、自然条件下でも分化に向かいつつありますが、より早く確実に分化させるため、一部の苗で「夜冷育苗」を開始しました。日長を8時間、夜間は12℃に管理し強制的に花芽を分化させますが、この時期から開始する夜冷育苗ですと15日から20日で分化します。残りの苗もこの後順次「夜冷育苗」を進めていく予定です。
09/8/5 苗の管理です 梅雨明けとは名ばかりで、相変わらず日照時間が少なく気温も低めとなっており、作物全体が軟弱気味な生育で今後の天候次第では大きな影響が出るかもしれません。いちご苗の生育も日照不足で軟弱となっており、株の充実度がイマイチの状態で、早く本来の夏空に戻ってたほしいところです。
先月21日に苗取り作業は終わり、月末からは苗を親株から切り離す作業を行い、合わせて施肥作業も行い3日に終了しました。肥料は錠剤タイプのいちご苗専用の肥料を用い、各ポットに施用していきます。私の所では大粒のもの(チッソ成分約70ミリグラム/1粒)と小粒のもの(チッソ成分約42ミリグラム/1粒)2種類の肥料を品種、作型、育苗ポットの大きさで使い分けています。いずれの肥料も夏期ですと30日位で肥効が無くなるよう出来ているため、花芽分化の面から安心して使うことが出来ます。
09/7/21 苗取り作業終わりました 8日から始まった苗取り作業は今日で全て終了しました。予定の約32.000本の苗を確保することが出来一安心といったところです。集中した作業で少々疲れましたが、この後は発根を待って順次親苗から切り離して独立させ、肥培管理に注意し9月の定植に向けて苗を育てていきます。
写真は子苗(ランナー)をオレンジ色のランナーピンを使って7.5cmポットに押さえたところで、15日後位にランナーを切り離す予定です。
09/7/8 来シーズンに向けてのスタートです いよいよ来シーズンに向けての本格的な仕事として「苗取り作業」を今日から始めました。クロールピクリン錠剤による土壌消毒作業は全て終わっており、一部ハウスは堆肥の施用や客土作業も終わっていますが、適期作業が重要な苗取りを始めたことにより、気の許せない日々となりそうです。私の所の苗取りはランナー(子苗)のところに用土の入ったポットを置き、ピンを使って苗の株元を用土に押さえつけ発根させる方法をとっています。この方法は活着率100%なのですが、少々手間が掛るのが難点で、約32.000本の苗取りには2週間位の日数を必要とします。ただ立った姿勢での作業ですので体への負担が少ないのが救いです。
09/6/17 苗の生育は順調です 収穫作業の終了から一か月以上がたちましたが、7月に苗取りが始まるまでは充電期間として比較的ゆっくりとした日々を送っています。
県内の今シーズンのいちごの出荷はすべて終了したようですが、余り良い結果ではなかったようです。作柄が良くなかった上、経済状況を反映して単価も低く、販売金額が落ち込んでしまい生産者にとっては厳しい年となりました。来季こそ良い年になってほしいと願ってやみません。
既に来シーズンに向けてのスタートは切っており、親苗やランナーは来月の苗取りに向けて概ね順調に生育しています。よりおいしいいちご生産を目指し頑張って行きたいと思います。